平たいまま渇望する憐

今ここで縄をかけられる。と、いうまでには多様な枚数があったのだろうけども…
私に思い出せるのは畳の荒れた表面と目の前にある成人像のみで。
そして、その像は動き出したかと思うと荒い目の茶色い縄を手繰り寄せては、
肩にかけしゅるしゅると音を立てながら「これから」に備えるのだ。
私はといえば、薄くて濡れた布を羽織らせられ口には捩じったものをかまされ、
そして縄をかけられていく。
そもそも手首なんていうものは最早何時間も前から茶色い縄でぎゅうぎゅうに固定され、
感覚なぞとうの昔になくなっており。冷たい指先から次第に痺れが浮かび上がっている。
足首も同様に陶器のような色になり、まるで他人の落し物を見るかのようだ。
首へまあるくたわんだ縄がかけられるのが見えた。
喉の下に縄の玉が見えた。
すると、急にその像が目前にあり「ああ、これは私の男だったのだ」と思い出す事ができた。
男はぎゅうと縄を下へやり、乳房の下をからめとり二の腕を脇へ固定し。
だんだんと私は固い繭のようになっていく。


その感覚は、謝ってしまいたいような申し訳ないような、不思議なもので。
私はだんだん血の流れが不自由になっていく全身に寒さと同時に温かい膜のようなものを思う。
確かに茶色い縄は細く全身にからみついているが、それは膜のようにはりつくような、
それでいて鋭利なもので締め上げられているような…
全身が粟立つように、力が抜けていく。


腰の後ろに気配がすると、それはやはり私の男であり。
口がぱくぱくと動いているところを見ると、何か喋っているようでもあった。
私は湯船につかって日本酒を飲んだ日の事を思い出しながら、だんだんと前屈みになる。
「ああ、確かあれは温泉だった。月見酒で酔いつぶれたんだった…」
その時の自分の醜態を思い出し、そして今の姿を想像してくすくすと笑う。
笑うたびにどこかに激痛が走る。
男は何をしているのか。
私は酔っぱらっているのに。

とはいえ

わたくしも、かわいい子などは「食べてしまいたい」と思うこともあり。
全てが狂気とは思いませんけども…下手物食いとはまた違うものね。犯罪は駄目よ。
アンドレイ・チカチーロのように、シチューにして幼女を食すなんていうのは…
もう、何かの病気だと診断してくれないと心の治まりがつかないわ。だって、あの顔!!


さて、かわいい子を口に入れる時何を思っているのか。

果たして人間の欲求は

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  • サドの小説が原作となったパリゾーニの映画。ああ、後味の悪い!人が痛めつけられていく姿は時として美しくもあるけれど、この映画に関しては「生々しい」の一言に尽きる。そして毎日の食事や結婚披露宴のディナーとして出される人糞。非道な四賢人の性的快楽から、果てはファシズムの縮図として執り行われる食糞。この世界においてはもうスカトロはセックスの延長でもあり、権力の行使でもある。気の弱い方は見ないほうがよくってよ。


人生解毒波止場

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  • 根本敬の名作、この著書に自分の陰茎を包茎手術した後の包皮を食べるという内容を含んだインタビューがある。それを実行したのは観念絵夢という、元AV男優なのだが。本人は自分のことを日本一のマゾヒストと公言している。とにかく痛めつけられ、なぶられる事で自分は昇華する、らしい。しかし彼の変態性や偏執ぶりは、自分の包皮にとどまらず当たりまえのようにスカトロにも発展していくのだが、彼に関しては何の情感も感じ得ない。ただのキチガイの見本としか感じない。彼独特の持論、哲学、人生観などは、自分の偏執性を正当化する机上の空論にすぎない。…嫌いなのかしらねえ。


佐川君からの手紙

佐川君からの手紙

  • 佐川一政は時として「劣情のみでなく、ルネへの狂おしい愛情の行く場所として食人を行った」と言われがちであるのだが、この本や他の参考文献などを見る限りでは…ただの変態性欲が高じて「食べたくて食べた」ようにしか感じられない。自身の著書にもそれが顕著にあらわれているものが多い。「人を食べたい」という欲求は性から派生する物であるとしたならば、極限状態の本能というのはなにがメインで出来ているのだろう?

いろんなものを食べてしまうのねえ…:LIFE

19日も更新してなかったの!!


気を取り直しましたのよ。
そもそも休んでた理由も特にないのですが…なんていうのでしょう。
飽きたのね。ふふふ。
でも、また書こうという気になってよかった。


さて、わけのわからないまま始まりましたね。
今日は色んなものを食べてしまう人たちのお話。
食と性はどちらも本能の欲求に基づくところから、しばしば混同して語られることも。
今日は有名な事例から、食と性をどういうわけか一緒にしてしまう人たちのことを。