そのようなところでした。

きれいな店を探すなら、メインの二本の通りに出ればいい。
安くあげたいなら、路地裏をうろうろいすればいい。色町の鉄則そのままの町だった。
でも、やはりそこは歴史なのかしら、街に違和感がないというか…
下校途中の中学生なんかも、なんの疑問もなくお店の前で信号待ちをしている。
理解しているわけではないのだろうけど、疑問を持ってもいないのだろう。
わたくしが感じた平常感は、街が少し諦めているようなかんじなのかもしれなくて、
それは春を売る店以外の、飲食店や商店や民家やマンションから漂ってくる。
もうこの街はこうやって時間を重ねていくのだなあ、ずっと。と思うよりない。


今回は明るい時間にしか行けなかったけども、次は夜に行ってみようと思う。
ネオン華やかな吉原は諦観も何も見せないほど、明るいのかしら。と考えてみたり。