さあ、これらの本ですが…

  • わたくしも現物は知らないのだけれども、40年前にこんな雑誌が刊行されていたそう。それを渋澤龍彦が責任編集したものと聞いたら、買うしかないでしょう。「およそエロティシズムを抜きにした文化は蒼ざめた貧血症の似而非文化でしかない」と宣言し、始まるこれらの本。各著名人のエッセイや詩も貴重なので注目して頂きたいのだけども、貞操帯のグラビアが秀逸だったとわたくしは思う。「鍵のかかる女」と題された白黒のグラビアなのだが、そのフレーズにもにやりとしてしまうところがある。「鍵のかかる女」!なんてバカバカしい発想!しかし、古来から男の独占欲と嫉妬で煽られる劣情などの本能と文化がまざりあった、この道化の器具。これを実際に女が付けている様はまさしく「興じている」ようにしか見えない。女というものはかくも諦観と美しさが比例するものか。一見の価値有。